岩手県花巻の大沢温泉での朝は、ビュッフェスタイルの朝食から始まりました。
チェックアウトが10時30分だったので、それまでもう一つの浴場へ。
誰もいなかったので、浴室の写真を取ることができました。
この日は、大沢温泉からバスで8分ほどのところにある鉛温泉に移動する予定です。
でも、鉛温泉のチェックインは15時なので、時間を持て余してしまいます。
そこで、たまたまネットでみつけた、大沢温泉から歩いて5分ほどのところにあるドイツケーキのお店へ行くことにしました。
カフェ利用は予約が必要とHPに書いてあったので、夫が電話してみると、カタコトの日本語で「今日は忙しいからダメ」と言われたようです。
カフェはダメでもケーキを持ち帰ることぐらいできるだろうと、荷物を預けて外に出ました。
大沢温泉を出てすぐの土手には、古い水車と神社があり、紅葉がとても綺麗だったのでまずはお参りを。
こちらの紅葉(もみじ)は、干菓子の「吹き寄せ」を思わせる色合いで、本当に素敵でした。
近所の人に尋ねながら歩いていくと、ドイツケーキのお店がありました。
お店はバックシュトゥーべというカフェで、ドイツ人のご主人と日本人の奥様の2人で経営しているようです。
この日は、たまたま奥様が外出していて、ご主人は接客が苦手なため、電話で「忙しいから」とおっしゃったようです。
私たちが行くと、ちょっと戸惑った様子でしたが、ケーキだけでなく、ドイツの錫細工のチャームも見せてくれました。
ちょうど鍵につけるキーホルダーがなかったので、何種類もある中から2つ選びました。
鍵とバスケット。
鍵は「未来への扉を開く」的な意味だったような。。。
バスケットは「幸運をつめておく」という意味のようです。
本当は、こちらの豚さんが可愛いと思ったのですが、夫に「豚になるよ」と言われて断念(笑)
豚さんの意味は「幸運を招きます」だそうです。
ケーキは3種類あったので、各種類1ピースずつ買って持ち帰りました。
チーズケーキと、リンゴのチョコレートケーキと、素朴な松の実ケーキ。
写真を撮り忘れてしまったのですが、チーズケーキが特に美味しかったです。
地元の牛乳からクリームチーズも手作りしているらしいです。
2日目もとても良い天気で、青空にたなびく雲が美しかったです。
バスで鉛温泉に着くと、白黒の猫が出迎えてくれました(どこの猫かわかりませんが)。
坂を下っていった先に、鉛温泉の藤三旅館があります。
「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋のような木造3階建て・総けやきづくりの本館が見えてきました。
こちらも紅葉が見事でした。
本来15時のチェックインですが、事前に電話でお願いしたところ、部屋の準備ができれば入っても良いとのことで、少し早く入ることができました。
お部屋は大沢温泉よりもちょっと古い感じ(写真はWebから)。
貸切風呂の予約が15時からできたので、まずは二人でお風呂に。
窓の外が眺められる温泉でのんびりしました。
肌のスベスベ度は大沢温泉の方が圧倒的に良いと感じました。
バスで8分の距離なのに不思議ですね。
どちらも源泉かけ流しで、たっぷりなお湯を楽しめました。
鉛温泉の名物は、日本一深い自噴天然岩風呂『白猿の湯』です。
天然の岩をくりぬいて作った、深さが平均1.25mという立って入る温泉です。
中央部分が一番深くて、私が立つと首までお湯がきます。
立ってお風呂に入ることと、3階までの高い吹き抜けの中なので、不思議な解放感があります。
『白猿の湯』は混浴で、決まった時間のみ女性専用となります。
なので、私は20時からの女性専用時間に入ることにしました。
夫は20時からZoomのイベントに参加する予定だったので、18時からの食事前に「お風呂に入ってくる!」と言って、出ていきました。
そして、部屋に帰ってくるなり「大変なことをしちゃった!」と言うのです。
その「大変なこと」をしてしまったときの表情を再現した写真がこちらです(笑)
何をしてしまったのだと思いますか?
本当に呆れてものも言えないし、恥をさらすようなことですが。。。
彼は、『白猿の湯』に入って、洗い場でスクワットをしたのだそうです。
それさえも恥ずかしいのですが、最近、脳内麻薬のでる心地よいスクワットに凝っていて、それを温泉でしたかったのだと思います。
本人は「だからボーっとして」と言うのですが、『白猿の湯』を出た後、そのまま別のお風呂『桂の湯』に移動した時、
なんと間違えて女湯に入ってしまったというんです!
脱衣所には誰もいなかったらしく、気づかないまま露天風呂へ。
そこには1人入っていたそうですが、まったく気づかず入湯。
後から別の女性が入ってきたところで、間違いに気づき「ごめんなさい!」と叫んで出たのだとか。
部屋に帰ってきて、本人も「信じられない」と言った様子のまま撮影したのがあの写真です。
後で確認したら、ちゃんと女湯には赤い暖簾がかかっていたので、本当に何も考えずに入ってしまったのでしょう。
身体をタオルで拭く余裕もなかったらしく、浴衣がべちゃべちゃに濡れてしまったので、新しい浴衣を持ってきてもらいました(200円^^)。
温泉を楽しんでいた女性たちには大変申し訳ないことをしたと思いますが、やってしまったことは仕方ないので、特に私が怒ることもありませんでした。
以前の私だったら「なんて、非常識な!」と怒って責めたかもですが。。。(^^
夕食はこんな感じで、こちらも美味しかったです。
夕食後に私も『白猿の湯』と『桂の湯』へ。
朝、大沢温泉でもお湯に入っているので、1日で4回お風呂に入ったことになります。
通常ならそこまで入りませんが、『白猿の湯』は髪を洗えるような洗い場ではなかったので、『桂の湯』にも入りました。
翌朝また別のお風呂に入るので、本当に温泉三昧の旅行でした。
そして翌朝、結局、私の怒りが爆発するのですが、それはまた次のブログで。
(つづく)