昨日のブログで、Aさんは自分の施術をT氏に批判され、それによって「自分の施術を信じる」という方向へ思考を変えることにしたと書きました。
施術はとても順調に成果を出すようになりましたが、またもやT氏と関わることになります。
AさんがN氏・Sさんの3人で進めていたイベントにT氏が参加することになったからです。
実は、Sさんも以前T氏とトラブルがあり、本当は一緒にやりたくなかったのだそうです。
Aさんも同じ気持ちだったので、リーダーのN氏にそれを伝えましたが、T氏の参加は決まってしまいました。
楽しいイベントになるはずが、ちょっと気まずい雰囲気。。。
そこで、Aさんに「T氏のことをどう思っている?」と尋ねました。
すると、「あまり関わりたくないけれど、T氏のおかげで気づきが得られたので良かったと思う」との答えでした。
これがポジティブシンキングの勘違いなんですね。
確かに「おかげで気づきが得られた」と思うのは前向きな考え方のようですが、
同じような現実が繰り返し起こるのは、無意識に感情を抑え込んでいるからです。
抑え込んだ感情が潜在意識に蓄積され、次の困った現実を創り出してしまうんです。
ですからコンシャスライフでは、出来事の分析と感情は別物と考えます。
Aさんには、「T氏のことが大嫌いだ!」と心の中で思うことを勧めました。
「そこまで嫌いじゃない」と思うかもしれませんが、ネガティブな感情を抑え込む癖がある人は、極端な言葉を使った方が良いからです。
そして、「T氏のことが大嫌いだ!」と思っている自分を客観的に見ているもうひとりの自分を意識します。
もうひとりの自分は、「私はT氏のことが大嫌い!と思っているのね~。そりゃあ、会いたくないよね。でも、イベントにT氏が参加するのは決まったことだし、周りを嫌な気分にするような態度はとりたくない。T氏は大嫌いだけど、私はちゃんと大人の対応をするわ」と考えます。
イベントに参加する前に、この「T氏のことが大嫌い!」という感情を認めた自分と、「その上で、大人の対応をする」と選択した自分の両方をイメージして練習しておきます。
そして、イベント当日。
Aさんは、T氏に会った時、とても普通に挨拶ができたそうです。
そして、何の問題もなく充実した時間を過ごすことができました。
ところが、T氏と以前トラブルを起こしていたSさんは、愚痴や不満が漏れ出てしまって大変だったとか。
その様子を見ていたAさんは、「自分もネガティブな感情を押し隠していたら、Sさんみたいな態度だったかもしれない。本当に、自分を見せられた気がしました」とおっしゃっていました。
『自分のネガティブな感情を認めた上で、それを客観的に見るもうひとりの自分を創り出す』
というのは、コンシャスライフの感情との付き合い方の基本です。
私も昔は、自分のネガティブな感情(特に怒りですが^^)にすごく苦労しましたが、これをマスターした今は、とても楽になりました。
その後、Aさんから連絡があり、なんとT氏が主催するイベントに参加することを決めたのだとか。
T氏は周りへの配慮よりも、自分を優先する人なのでトラブルも多いのですが、逆に、周りに配慮して自分を後回しにするAさんにとっては、吸収するものが多い相手だということに気づけたようです。
Aさんは、またひとつステップを上がりそうです\(^o^)/