ハワイ島ヒロのホテルから、次に2泊する予定の宿に着きました。
あちこち観光したので、到着したのは19時過ぎ。。。あたりは真っ暗です。
門の外には車が何台か止めてあって、隣の広場では楽しそうなお祭りをしている様子でした。
森の中のコテージ風の宿なので、広い駐車場があるわけではなく、庭に入ると木々の間に[GUEST]と書かれたスペースがあったので、車をそこに入れました。
建物の中に入っていった夫が戻ると、そこには管理者がいなくて、宿泊しているお客さんに「メールで利用方法を連絡しているはず」と教えてもらったのだそうです。
私は、旅に出てからほとんどメールをチェックしていなかったので知りませんでした(^^;>
ただ、パソコンを開かないとメールを見ることもできません。
そこに、隣の広場でお祭りに来ていた男性が声をかけてくれました。
その人はオーナーに頼まれて、宿のメンテナンス等にきている人でした。
彼が部屋に案内してくれて、宿泊できるようになったのですが、彼が言うには
「隣の広場でやっているのは、毎週月曜日に開いているゲイのパーティで、この宿はヌーディストが泊まっている」
そういう宿とは思っていなくて驚いたのですが、私たちは全く気にしないので問題ありませんでした。
後で確認したところ、宿の名前の後ろに「LGBTQIA+ Clothing Optional」とあったんです。
それを気にしないまま予約したのですが、
LGBTQIA+:「Lesbian(レズビアン)」「Gay(ゲイ)」「Bisexual(バイセクシュアル)」「Trans-gender(トランスジェンダー)」「Queer/Questioning(クィア/クエスチョニング)」の頭文字をとって名付けられた言葉
Clothing Optional:衣類を身に付けるかどうかは自由
ということでした。知らなかったけど、ちゃんと書いてあったんですね(笑)
自然の中でゆったりしたいと思って選んだ宿ですが、面白いことになりそうです。
私たちの部屋はこんな感じ。
共用ですが、深くてゆったり入れるお風呂もあります(シャワーは別)。
※アメリカのホテルは湯舟が浅くて、ゆったり入れないことが多いんですよ(T_T)
その日に宿泊していたのは、オーストリアから来たご夫婦で、いろいろおしゃべりしてくれました。
二人とも教師で、リタイアして夫婦で旅に出て2カ月、この宿には4泊するのだとか。素敵ですね💖
このご夫婦にはキッチンの使い方などを教わりました。
他には、いつも裸のおじさんと、ときどき裸のおじさんがいました。
ただ、全裸のおじさんも顔を見て挨拶するくらいですし、テラスの椅子に腰かけている彼の近くを私が通ろうとすると足を組んだりして気遣ってくれたので、おしりは見たけど局部を見ることはありませんでした(夫は見たらしい)。
皆さん、本当に親切な方ばかりでした。
そして、なぜかとても落ち着く宿だったんですよね。
玄関で靴を脱いで上がったり、自然の中なのにとても清潔に保たれていることが理由かもしれません。
ヌーディストの方が選ぶのもそこでしょうか(^o^)
夜には、鳥か虫かカエルかわかりませんが、大きな声でなにかが鳴き続けます。
でも、なぜか私たちは気になりませんでした(部屋には耳栓が準備されていますが…)。
とても居心地のよい宿で、ゆっくり休むことができました。
到着したのが夜だったので、宿の全貌は朝になるまでわかりませんでした。
昨夜、パーティをしていた隣の広場です。
居間はこんな感じ。
裸のおじさんがよく座っていたテラスです。
宿泊客のいない部屋を撮影(それぞれ趣が違う)。
キッチンとその上にも部屋があるらしい(宿泊客が居るので覗けない)。
朝食は宿に来る途中のマーケットで買ってきたものをダイニングで食べました。
キッチンも調理器具や食器が揃っていて、とても良い感じでした。
ファーマーズマーケットで買ったライチがとても美味しかったです。
ライチは5月が旬で、ハワイでは野生のものが取れると聞いていたので、他の果物には目もくれず買ったのです。
これで$5(785円くらい。ハワイは物価が高い!)。
この日は、キラウエア火山へ向かうつもりで出かけようとしたのですが、なんと、門の大きな扉が閉まっていて開きません。
電動っぽいのですが、いったいどうして良いやら?
そこで夫が、宿に残っていた唯一の宿泊客である全裸のおじさんに助けを求めたのですが、彼はわざわざ服を着て門のところまで駆けつけてくれました。
そして、宿を出入りするとき自動で門を開け閉めする端末があることと、その暗証番号を教えてくれたんです。
そのことは、宿の取説メールに書いてあったのでしょうが、私は受け取れていなかったので、本当にありがたかったです。
後になって気づいたのですが、もし到着したのが月曜のゲイのパーティがある日でなかったら?
見知らぬ土地で、宿の門も開かず、私たちはどうしていたでしょう(怖~っ)。
知らず知らず綱渡り状態だったんですね。
でも、私も夫も「なんとかなる」と楽観視できるタイプで、実際になんとかなってしまうんですよね。
これも、ありがたい自分の思考だと思っています。
このブログを読んで、みなさんの中には「こんなことになったらどうしよう」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
不安に思うからこそ慎重になり、準備を怠らない生き方もできるでしょう。
でも、人生の方向転換の時期は、どんなに慎重になってもトラブルが起こることがあります。
それは、その思考を変える時がきているから。
新しい思考は、慎重に準備をしつつも、トラブルが起きてしまったら焦らず、客観視する力をつけていくことです。
クライアントさんにも、不安感が強く、状況をネガティブに考えがちな方もいらっしゃいますが、その思考を変えて、物事を客観視するようになると現実も変わっていきます。
絶対、その方が生きやすいんです!
最後に、夫の言葉をご紹介します。
『地獄の底でのたうち回っている自分の姿を見て笑い転げろ』
どうですか? 私はすごく納得できるんですよね~。
これが、客観視の極意とも言えるでしょう。
「どうしてこんなことに・・・」と状況に飲み込まれてしまうと、そこから抜け出すのに時間がかかります。
状況を客観視すると、感情にハマっている自分を愛おしく思えて微笑んでしまう。
そんな感覚です(夫の言葉は過激に振り切れていますが…^^)
今回は、知らずにゲイやヌーディストが集まる宿に泊まり、利用方法もわからず、管理者もいないところで、周りの人に助けられながら、すごく楽しく面白い時間を過ごすことができました。
猫も居ました!
猫好きな私は、しょっちゅう遊んでいましたよ💖