自己肯定感が低い人は、生きづらさを抱えていることが多いようです。
それは、自分で自分を否定しているので、その思考が現実化して、
否定されるような出来事が実際に起こるからです。
これが、『思考の現実化』の恐ろしいところなんですよね。
無視されたり、仲間はずれにされたり、理不尽な叱責を受けたり。。。
「どうしてこんな目に合わなきゃいけないの!」と
思うようなことが、自分の思考の現実化だったりするわけです。
だからこそ、多くの方が「自己肯定感を高めたい!」と思っていることでしょう。
※尚、自己肯定感とは、『自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉(実用日本語表現辞典より)』とあります。つまり、自分で自分を評価する感情ということですね。
そこで、まず考えることは、
『自己肯定感を下げておくことのメリット』です。
「自己肯定感を高めたい!」と思っているのに、
下げておくことのメリットって、どういうこと?
と思われるかもしれません。
でも、自己肯定感を高めたいと思っていても、
それが上手く出来ないとしたら、あなたの潜在意識が
「自己肯定感を下げたままにしておきたい!」と思考しているからと言えます。
では、潜在意識がそう思考するメリットは?
クライアントさんの中に、とても自己肯定感の低い方がいらっしゃいました。
彼女は、ちゃんと仕事をしてお給料で自分の生活を成り立たせているのに、
「私は、ぜんぜん仕事が出来ないんです!」と言います。
それなのに、上司は新しい仕事に取り組むように指示するらしく、
「新しい仕事はすごく難しくて、私にはできないのにやらなければならなくて、仕事に行くのが辛いんです。」と言います。
私は管理職経験もあるので、上司が能力に見合わない仕事を割り振っているとは思えませんから、
「新しい仕事を指示するのは、上司があなたの能力を認めているからだよ」と言っても、
すぐに「私には、できないんです! 無理です」という返事が返ってきます。
彼女の場合、『自己肯定感を下げておくことのメリット』は、
新しいことに取り組まなくても済む。
あるいは、新しいことに取り組んで失敗しても、
「だから、できないって言ったじゃないですか!」と言い訳ができる。
ということのようです。
たいていの場合、自己肯定感を下げるメリットは、下げておけば周囲から責められなくて済むと思っているからです。
それだけ、周囲からの批判や否定が怖いんですね。
実際、もともと自己肯定感の高い人は、批判的なことを言われてもあまり気にしなかったりしませんか?
もし、あなたが「自己肯定感を高めたい!」と思っていらっしゃるなら、
まず、自己肯定感を下げるメリットは、周囲からの批判や否定が怖いからなんだ!と思ってみることです。
そして、この周囲からの批判や否定とは”何か”を知ることです。
潜在意識のカラクリを理解していくと、周囲の人は自分の潜在意識が作り出しているということを体感します。
※詳細は、『基本② なぜ人間関係で悩むのか?』をご覧ください。
つまり、周囲からの批判や否定は、自分自身の潜在意識が作り出している現実です。
そして、最初に書いたように、自分で自分を否定・批判していると、
その思考が現実化して、否定・批判されるような出来事が実際に起こるという、
負のループに入ってしまうことになります!
負のループから解放されて、自己肯定感を高めるには、まず、
現在の自分の潜在意識の思考が上記のようなものだと理解することです!
そして、「できない」「駄目だ」「無理」「どうせ…」といった自己否定の言葉が出てきた時は、
負のループに入り込みそうなことに気づいて、その言葉(思考)を手放しましょう!
その上で、自分を認め、評価してくれている周りの人の言葉を”ちゃんと”聞きます。
ずっと、自己肯定感を下げていると、最初は、自分で自分を信じられないはずです。
だからこそ、自分(顕在意識)の考えよりも、周囲の人の言葉を信じてみることです。
誰かが褒めてくれたら、その言葉どおりに”素直に”受け止めます。
新しい仕事の提案や頼まれごとがあったら、自分を評価してくれているから頼んでいるのだと理解します。
それでも、周りから批判や否定の言葉を聞いたら、
これまでの古い潜在意識のパターンが現実化されただけ。
今、自分は自己肯定感を高める方に進んでいるから、どんどん減っていくはず!
だから大丈夫!と思えばいいのです。
実は、もうひとつ、自己肯定感を下げてしまう思考パターンがあります。
それは、他人や理想の自分と比較して、「まだ足りない!」と思い続けてしまう場合です。
頑張りやさんに多いんですよね(^o^)
「自分で自分を認めてしまうと、成長がストップしてしまいそうで怖い」という強迫観念があります。
回し車を回す小動物のようなものです。
自分を責めながら走り続けるので、長く続かず苦しくなります。
病気になって休養を取らざるを得なくなる現実を作ったりもします。
この場合は、その強迫観念を作り出す思考のメリットを考えなければなりません。
例えば(これは私の事例ですが)、
幼少期に「能力がなければ愛されない」という思い込みを作ってしまうと、この強迫観念が手放せません。
なぜなら、能力があれば人から愛される(評価される)という勘違いしたメリットを持っているのです。
これも結局、他人からの評価を求めているんですよね(^^;>
実は、自己肯定感をあげるには、他人からの評価を求めない(振り回されない)ことがポイントなんです。
自己肯定感とは、自分で自分を評価する感情ですから!
ただ、自己肯定感が低い人は、自分を厳しく評価しがちです。
「まだ、足りない!」という強迫観念に囚われず、自分で自分を評価する癖をつけていきます。
ひとつの方法として、褒め日記を書くことをお薦めします。
※褒め日記の書き方はいろいろあるようですが、私がやっているものを紹介します。
これは、前半に書いた負のループに入ってしまう方にもオススメです!
*∞*∞*∞*∞*∞*∞*∞*
【褒め日記の書き方】
1.ノートを1冊用意します(手書きする)。
2.日付を書きます。
3.今日、自分を褒めたい内容を思い出して、それを褒めた文章を書きます。
※ただ、内容を書くだけでなく、必ず「すごいね!」とか「えらいね!」など、褒める言葉を書きます。
そして、その後に、次のようなフレーズを追加します。
「私は私が大好きよ!」
「私は私を誇りに思う!」
「私はなんて素晴らしいんだろう!」
「私はなんて能力があるんだろう!」
「私はとても価値ある存在です!」など。
※他にも、自分がこんな言葉で褒められたら嬉しい!と思うフレーズがあれば、是非それを書いてください!
4.3と同様に褒めたい内容をあと4つ書きます(全部で5つ)。
これで1日分の褒め日記が完了です。
*∞*∞*∞*∞*∞*∞*∞*
以上です。
褒めたい内容は、例えば、
◯夫に文句を言うとき、にっこり笑って言えて本当にすごいね!私は私が大好きよ!
◯コンビニでシュークリームを買いたくなったけど我慢してえらいね!私は私を誇りに思う!
「あぁ~、事例がなんてちっちゃい・・・」と思います(^o^;)>
が、ちっちゃくても良いのです!
褒め日記とは別に、『ほめ達!』という団体があります。
『ほめ達!』とは、”目の前の人や物、商品やサービスなどに独自の切り口で価値を見つけ出す価値発見の達人”と、その団体では定義付けているそうです。
”独自の切り口で価値を見つけ出す”
ここがポイントですね。
誰もが褒めることを褒めるのではなく、たとえちっちゃくても、自分で自分を褒める点を発見することが重要です。
もし、どうしても褒めるところが見つからない時は、
◯心臓さん、今日も1日休みなく動き続けてくれてすごいね、ありがとう!私は私が大好きよ!
◯目さん、今日もいっぱいいろんなものを見てくれてすごいね!私は私が大好きよ!
そして、私がほとんど毎日のように使っているのは、5つめに
◯今日も褒め日記を書いて偉かったね!私は私が大好きよ!(笑)
ともかく1日を振り返って自分を褒める5つの文章を書くことです(独自の切り口で良いのです)。
実は、私も自己肯定感の低い人だったので、
最初の頃は、つい反省する点を書きたくなりました(^o^;)>
でもそれは一切書かないで、どんなに小さくても褒めることを探しました。
数分程度の時間ですが、自分を褒めることに意識を向ける時間を作ると、それが潜在意識に蓄積されます。
その蓄積が、未来という現実を作るのです。
「自分を褒める内容なんて、ひとつもない!」とか
「この程度のことで自分を褒めるなんて!」と思ったら、
それは、まだ古い思考パターンに囚われています。
新しい思考を潜在意識に蓄積していると思って、続けましょう!
書き忘れても、めげずに復活させてください。
誰かの評価を得るためでなく、自分自身を変えるための行動ですから!!
:.:*:.:*:.:*:.:*:.:*:.:*:.:
■今日のポイント
自己肯定感が低い人は、自分で自分を否定しているので、
その思考が現実化して、否定されるような出来事が実際に起こってしまう。
まず、自分の自己肯定感を下げるメリットを知り、それを手放す。
そのためにも、他人からの評価に振り回されずに、
自分で、自分を評価する癖をつける。
褒め日記を書くことをお薦め!
:.:*:.:*:.:*:.:*:.:*:.:*:.: