昨日のブログ『脳内で映像化する派?しない派?』で、本を読んだとき、そのシーンを映像化する人としない人がいることを書きました。
私は、まったくしない派なんですが、今朝、あることを思いつきました。
私は、推理ものや歴史の本も好きですが、若い頃は古典も好きで『源氏物語』や『枕草子』などを読んでいました。
と言っても、原文ではなく口語訳ですが。。。
『源氏物語』は何人かの人が口語訳を書いているので、それらを片っ端から読みました。
当時は、与謝野晶子氏、谷崎潤一郎氏、円地文子氏、田辺聖子氏など。
(その後、瀬戸内寂聴さんが訳を出したころには、あまり本を読まなくなっていたので…。)
そして今朝、「そうか!『源氏物語』を読みながら、そのシーンを映像化していたら、もっと面白かったかも!」と、思いついたんです。
『源氏物語』は雅(みやび)な王朝絵巻です。
特に、私が好きなのは、ストーリーとはあまり関係のない場面なんです。
光源氏が新年のお祝い用に女君たちに衣装を選んで送るシーンとか、香薫物を競い合うシーン。
それなのに、ほとんど映像化していなかったなんて!!!
これは、かなりもったいないことですね^^
今までは、本を読んでイメージを映像化するということを考えたこともなかったのですが、
今回のことで「意識して、やってみるのも良いな」と思いました。
もともと聴覚系の私が、映像をイメージするには時間がかかります。
でも、それを意識してやってみると、視覚系の能力を活性化することができるはずです!
「これまでやってこなかったから、自分にはできない」ということは、ありません。
やってみたい!面白そう!と思ったら、いくつになってもそこに可能性はあるんですよね。
無理!とあきらめない限りは。。。
だから今日は、『源氏物語』のお気に入りのシーンを思い出して映像化にチャレンジしてみました。
特に記憶に残っているのは、明石の上に送った、文様を織り込んだ唐風の白い小袿と濃い紫。
他にも山吹色や桃色、薄い青(浅縹)など、極彩色の布を広げながら、源氏の君と紫の上が話しているシーン。
そう言いながら、まだまだリアルにイメージはできないのですが、視覚系の空想もやってみると楽しいですね!
後から手に入れる能力は、最初から持っているものに比べると大変ですが、
あきらめず、意識的にその能力を増やすことを考えれば、ちゃんと高めることができます。
視覚系の人が聴覚系の特徴である論理性を手に入れるのも同じ。
なにごとも「自分にはできない!」と決めつけないことが、人生を楽しむコツかもしれません!