銀行やスーパーのレジなど、列に並ぶことってよくありますよね。
そこで、横入りされたら、どう思いますか?
あるクライアントさんに起こった出来事から、潜在意識の意図を読み取る事例をご紹介します。
1か月くらい前、彼女がご主人とランチにでかけたときのことです。
いつも行列している人気のトンカツ屋さんに向かって歩いていて、あと3歩で行列の最後尾に着くというときに、後ろから走ってきたサラリーマンが、さっと前に入ったのだとか。
並んでいるところに横入りされたわけではないのですが、すごい勢いで走ってきて直角に曲がって列に入ってきたので、彼女はとても驚いたそうです。
「会社のお昼休みが短いから、少しでも前に入りたいんだろう」と思いながらも、釈然としない気持ちがあったとのことでした。
また別の時、定員2人までという小さなパン屋さんで、店内のお客が1人になるまで外で待って、お店に入ったのだそうです。
彼女がパンを選んでいると、3人目の人が入ってきて、迷わずパンをトレイに載せて彼女よりも先に会計をして帰ったのだとか。
欲しいパンの場所がわかっているということは常連さんでしょうから、定員2人ということも知っているはずなのに。。。と彼女は思ったそうです。
この2つの出来事、なんとなく似ていると思いませんか?
彼女も「似てる」と思った時、昔、逆の出来事があったことを思い出しました。
それは数年前にあったことです。
お店のレジにお客がいなかったので、彼女はレジ横にある商品を手にしてそのままレジに出しました。
すると、店員さんに「レーンに並んで」と言われたそうです。
ただ、そこには誰も並んでいなくて、レーンの向こうからゆっくり歩いてくる人がいるだけだったと言うのです。
似たようなことは、今年の初めにもあったそうです。
これは、あと3歩でトンカツ屋さんの列に並ぶというときに、サラリーマンが入ってきたのと似ていますよね。
誰も列に並びきっていない(3歩手前)なら、前に入っても良いよね、という感じです。
サラリーマンは列に入れましたが、彼女は店員さんに拒絶されました。
クライアントさんは、潜在意識の分析をする際「起きた現実の”型(パターン)”をみる」ということを知っていたので、これらの”型”が似ていると認識できました。
でも、なぜそんな現実が起こるのか、潜在意識からのメッセージが何なのかがよくわからなかったそうです。
そこで、彼女を拒絶した店員さんに「何と言いたいか?」を尋ねたところ
「ルールが大事なんじゃなくて、時と場合によって臨機応変にすべきでしょ」
という言葉でした。
彼女もレジを待って並んでいる人がいれば、当然その後ろに並んだでしょう。
でも、誰もいないのに、遠くのレーン入口まで行ってレジまで戻ってくるのは無駄だと思ったから、そのまま商品を出したんです。
店員さんに対して「それくらいわかって当然でしょ」という気持ちです。
普通なら、臨機応変に対応できない店員さんを責めたり、
世の中ってこういうものよね、とあきらめたりします。
その程度のことなら、我慢したり、あきらめたりして生きていけば良いと思いますか?
実は、これも大切な潜在意識からのメッセージなんです。
メッセージを受け取ることができれば、進む方向性がわかるので、もうそんな現実を作る必要がなくなります。
そういう目に合わなくなるんですよね。
でも、メッセージを受け取ることが出来ないと、嫌なことが繰り返しやってきます。
潜在意識は気づいて欲しいのに気づいてもらえないから、出来事がエスカレートしていくんです。
早めに気づけると、大きなトラブルになる前に生き方を変えることができるので、とても安心です。
さて、彼女の場合は「ルールの捉え方」にポイントがあるように感じました。
「ルールが大事なんじゃなくて、時と場合によって臨機応変にすべきでしょ」
と言いたい時、その言葉が自分に返ってくるようなシーンはないか?を考えてもらいました。
自分が「臨機応変に対応することよりルールを優先していないか?」ということです。
ここで大事なのは「自分自身に対して同じことをしていないか」を考えてみることです。
他者には寛容な人も、自分には厳しかったりするんですよね。
すると彼女は「あっ、あるかも」と思い当たるところがあったようです。
40歳前後になると、それまで自分が正しいと思ってきたルールが変化する時期がきます。
だから、上手くいかないことが起きたりするんですね。
ルールがあるというのは、とても楽なことです。
それを守っていれば、非難されることも拒絶されることもないんですから。
でも、そのルールが固定してしまうと、その場その時にあった最適解をみつけることができなくなります。
レジが空いているのに、遠くのレーンまで回ることを強いられるようなことになります。
ルールがあることは知っているし、守ることの大切さも知っているけれど、もしかしたら今、それを破るときかもしれない。
破ることで新しい何かを得ることができるかもしれない。
そう思ってみると、世界を広げる可能性がみえてきます。
これからの人生を進む上で、ルールを守る生き方ではなく、その場、その時に、自分でどちらを選択しても良いのだということを潜在意識は彼女に伝えたかったのだと思います。
芸事で言うところの「守・破・離」は、生き方にもつながりますから、
彼女は今、”破”に向かっているということですね(^o^)
「横入りされた」「横入りしたように思われた」というちょっとした出来事でも、分析することで生き方の方向性が変わるというメッセージを受け取ることが出来ました。
彼女には具体的に「こういうことをすると良いよ!」という話をしていますが、
潜在意識の意図に気づくだけでも、起きてくるものごとの見方が変わります。
一気に変わるのではなく、少しずつ少しずつでも確実にこれまでとは違った意識に変わっていくと思います。
彼女のこれからが、とても楽しみです\(^o^)/